大会の会場で存在感を醸し出す方法

大会などでは注目されている人は得てして好成績を残します。
私の実体験ですが、女流棋士の里見咲紀さん(当時初段)と
岡山県の大山康晴記念館の通りにて指導対局をしていただきました。
大勢の人が指導対局に参加していました。
そして、今回紹介する方法を実践したところ
対局後に新聞記者の方から取材を受けました。
対局は負けてしまいましたが良い思い出として覚えています。
このように存在感を作り出すことができる方法を紹介します。

ハーバード大学のエイミーカディ教授が提唱する方法として
「自信があるふりをする」主に姿勢を正しくするというのがあります。
理由としては、存在感はその人の占める物理的スペースの
大きさに比例するという考え方や、
アメリカ心理学会の専門誌に発表された研究によれば
身長が2.54㎝(1インチ)高くなるごとに
年収が約9万5000増えるという結果があります。
たとえば、エリートほど体格がいい人が目立つことや
子供と大人が対局すると子供の方が気後れするといった現象がありますよね。
つまり、姿勢を良くすれば存在感を醸し出せるのです。

では、具体的に「良い姿勢」とはなんであるかという疑問がわきますよね。
また、存在感をアピールするほかにメリットがあるのかということも気になると思います。

結論から言えば、姿勢を良くすることで集中力がアップします。
その理由は脳の仕組みにあります。
集中力の源であるウィルパワーをつかさどる前頭葉のエネルギー源は
ブドウ糖と酸素です。そしてこれらを脳に送り届ける役割を担っているのが血流です。
この脳へ向かう血流と密接に関係しているのが、姿勢なのです。
たとえば、腰が曲がり猫背になると、胸のあたりが圧迫され、
自然と呼吸が浅くなります。すると、血流の循環が落ち、
脳が求めるペースでの新鮮な酸素の供給が滞り始めます。
その結果、あくびが出たり、ボーっとして集中力が低下します。
つまり、正しい姿勢をとっていれば集中力が高まるのです。
ちなみに姿勢が良くなると、前頭葉の機能が活性化される効果があります。
前頭葉は将棋で言えば直観力をつかさどっているので直観力も上がります。
そこで正しい座り姿勢をチェックしましょう。
 ・あごを引いて頭は首の上に乗せる
 ・両膝をつける
 ・お尻と腰を直角にする
 ・足の裏を床に付ける
一見疲れそうな座り方ですが、これが最も合理的に全身に力が分散され、
血流が阻害されず、集中力が持続する理想的な姿勢です。
また、普段より背が伸びるので存在感も高まります。

集中力が高まり没頭できるようになると
さらに将棋が楽しくなります。
将棋の真理は楽しむことです。
楽しむ助けになれたなら嬉しい限りです。

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