中将棋がやってきた！

やあ、みんな。

lishogi.orgに新しい変則将棋ー中将棋を紹介できてすごく嬉しいです！

もし中将棋にそこまで慣れていないなら、中将棋のページ(訳注：現在整備中のため、日本中将棋連盟のリンクを掲載します。)をチェックしよう。そこには中将棋のルールやもっと多くの資料を見つけることになるでしょう。

だけどここで簡単に要約しようー中将棋(英語では"middle shogi")は現在の将棋よりも古く、最も古い文献では14世紀にまで遡ることができます。

中将棋はより大きな盤ー１２マス×１２マスで対局が行われ、そこにはもっと多くの駒があります。駒が取られるとそれは対局から取り除かれ、戻ってくることはありません。

あなたの目標は相手の王将を詰めることだけではありませんー相手のすべての王将と太子を捕まえる必要があります。新しい駒の中でおそらく見慣れないのは獅子ー中将棋で最強の駒であり、本将棋のどの駒よりもはるかに強い駒、でしょう。その強さは、獅子が一回の手番で二回動かせることであり、その意味では、移動とは何かを再定義しています。

大きな盤とたくさんの数の駒のために、中将棋は本将棋よりもはるかに長い時間がかかります。対局前にそのことは気にしておきましょう。

多くの将棋指しもこのように言います：中将棋を指すことで本将棋の上達にも役に立つ。なのでぜひ挑戦してみてください。

現在、lishogiは中将棋の駒に３種類のデザインセットを提供しています。

ー一文字菱湖書体を基にした一字体

ーCouchTomato氏による国際版

ーH. G. Muller氏によるニモニック

新しい機能であればあるほど、そこにはいくつか問題を見つける可能性があります。みんなの助けを借りて多くの問題がここでキャッチされ、解決しています。しかしそれでも何かがすり抜けてしまったり、あるいは私が（より可能性が高い）デモ段階で現れなかった問題をすべての構築を実行する段階で混入させてしまったこともあります。

もし何か問題を見つけた際はGitHubのissueに投稿してください。その後は、すべての確認が取れ次第、定期的なトーナメントやシールドトーナメントを追加していく予定です。

中将棋解析エンジン

現在、lishogiはコンピュータとの中将棋対局や、サーバー上あるいはローカル上での対局分析にどちらも対応していません。

素晴らしい中将棋用のエンジンにHaChuがあります。しかし現在はいくつか問題があるため、lishogiに統合することを阻んでいます。そのエンジンは私たちの他のエンジン(USI)とは異なるプロトコル(XBOARD)を使っていますが、もっと重要なことは特定のルールを多少異なる形式で導入していることです。もしHaChuをlishogiへ統合することに十分な需要があれば、それに取りかかるつもりでいます。

これは中将棋Botを作ることができないことを意味しませんが、これら多少のルールの違いにより、サーバーがBotの指し手を拒否したり、逆にBotがプレーヤーの指し手を拒否すると言った問題を引き起こす可能性に注意してください。

新しい盤のレイアウト

ここで最初に提案されましたが、新しいレイアウトを追加しました。このレイアウトは「設定」から「表示設定」の「Board Layout」より変更することができます。

古い形式のレイアウトでは、配信者が不必要に広い画面領域をキャプチャしなければなりませんでした。これからの新しいレイアウトでキャプチャすべきは、盤面と持ち駒を表すその周囲だけです。時計と対局者名もまた盤のすぐ上下に移動しました。

これはまた持ち駒の大きさも盤と一緒にとても調整しやすくなり、コンテンツの移動も非常に少なくなります。

そして盤の右側にあるテーブルからの移動が大きくなったので、そこにある棋譜を大きくしてみました。その領域は解析の時に、何十もの指し手を入れることができることに対して、あまりに小さすぎるといつも感じていたためです。

このレイアウトは、フィードバックから将来的に多少変化する可能性があることをご了承ください。

その他の変更点

ーエンジンが成る手を推奨するとき、成り駒の画像で盤面を汚してしまう代わりに、矢印に沿った'＋'記号を追加しました

ー新しいロードスピナーデザインを導入しました

ー非連続による王手の繰り返しが、正しくない王手の千日手と判定される問題を修正しました

ー多少のCSS調整と多くの修正を施しました

もし何でもよいのでバグや問題を発見したときや、ただ新しい機能、あるいはたとえ小さな改善でも要望したいときは、ここでisuueを開いてください。

私はまた、今年もlishogi.orgをサポートし、貢献してくれた皆さんに感謝したいと思います。皆さんのサポートが将棋を指すプラットフォームを提供し続けることを可能にしてくれます。とてもありがとう！

ハッピーホリデー。そしてlishogiでまた素晴らしい一年にしていきましょう。

Wanderer