New Update - 2024年3月
インサイト、ロビー、レイアウトとshoginetの変更、王手将棋、そしてもっと!
やあみんな、さらなるアップデートが来たので何が新しいかを見ていこう。
インサイト
グラフやチャートが嫌いな人はいないでしょう。insightsから、これまでどのような対局があったか、たくさんの情報を簡単に見つけられるようになりました。
ここには6つの異なるタブがあり、それぞれが異なるテーマについて注目しています。
- 結果: 勝率と終局理由。
- 指し手: 動かした駒、駒台から打ったり、あるいは取った駒の種類や回数とその詳細。
- 時間: 一手指すためにかけた時間や、対局全体で使った考慮時間など。
- 対戦相手: 対局相手の平均レート/レート差や、対局数の多い対戦相手の勝率。
- 解析: 解析した対局から得られるデータの要約。
- カスタム: どれにも当てはまらない情報など。対局や個別の指し手の情報ごとにまとめるオプションがここに追加されます。
また興味のある統計だけ見られるよう、対局にフィルターをかけることもできます。
すべてのインサイトは標準でプライベートになっていますが、プライバシーの設定からそれらを公開することもできます。
これは最初のバージョンであるため、多くの変更が加えられるかもしれません。なので今は取得できないけれど見てみたい何かがあれば、GitHubで気楽に知らせてください。加えられるかもしれません。
このデータをサーバに提供するソースコードはここで見つかります。
ロビー
いくつかロビーに変更を加えたので、見ていきましょう。
プリセット
「対局する」メニューに表示されるすべてのオプションを使って対局を作成するのは、特に新規のプレーヤーには少々圧倒されてしまうでしょう。なので私は新規対局を簡単に作成するオプションとしてプリセットを用意しました。
最初の2行は人間相手の実時間で設定されています。3行目のすべてはAI相手に設定されています。中央のAIレベルはあなたがこれまでに勝った最強のエンジンに対応(今回のアップデートからエンジンレベルが少々調整されたため)しており、一番下の行は2つ分を通信将棋用に設定しています。これらプリセットは後にフィードバックによって変更されるかもしれません。
いくつかのプリセットの右上に小さなチェックマークがついていることに気がついたかもしれません。このアイコンは「対局準備完了」を意味しています。実時間の対局において、これは誰かがすでにクリックして準備待ちであり、対局相手を待っていることを意味しています。
このことは待機場がロビーから分離されることを意味しません。どれかのプリセットをクリック後、ロビーで自動的に部屋が作成されます。もし同じ時間設定で対局がすでに存在しているならば、その対局に参加し、そうでなければ関連するタブにリダイレクトされます。明らかなことですが、もし他の時間設定を希望するなら、これまでのように「対局する」ボタンを使うこともできます。
実時間ロビー
実時間のロビーにおける唯一の大きな違いは、登録ユーザもまた匿名プレーヤからの対局も受けることができるようになります。引き続き匿名プレーヤーはその他の匿名プレーヤーの対局のみ受けることができます。登録ユーザは匿名プレーヤーとの自動マッチを受けないようにすることができます。ロビーにいる匿名プレーヤーを表示しないフィルターも付け加えました。
通信将棋ロビー
通信将棋タブに多くの変更があったことに気がついたかもしれません。変則将棋の入り口は別のセクションに分離され、レートや時間設定でソートでき、フィルターを使って希望の対局だけ表示したりあるいはチャートビューもまた利用可能です。
別の変更は、すでに対局した同じ変則通信将棋の対局者を自動的にマッチしないようにすることもできます。
そして最後に、言う価値のある変更として、ロビーで通信将棋を募集する入口は、誰も参加しない場合、14日後に削除されます。
レイアウト
毎回のアップデートブログを書く度に、レイアウト変更についてのセクションがあるように感じます。とにかく、レイアウトをもう一度書き直しました。これはある画面サイズにおいて画面から盤のあふれ、より小さい変則ルールにおいて盤上と駒台にある駒の大きさが一致し、そしてこの他に多くの小さな修正を加えることを許してくれました。最も重要なことは、これによってレイアウトが長期的に見てよりメンテナンスしやすくなったことです。
サイドレイアウトは約束していたように削除しました。これについていくつかのコメントを受け取りました。誰もサイドレイアウトを見逃すことがないように対処しようと試みました。最も大事なことはデフォルトの中将棋レイアウトの周りにあるギャップを取り除き、より棋譜表記をより小さくするーこれは環境設定中の「盤面のレイアウト」下に見つけることができますーをオプションに追加しました。駒台にある駒の背景を表示するオプションはすでに環境設定にあります。
エディター
エディターの見た目を何度も書き直しましたが、それは決して本当に満足できませんでした。なのでもう一度試してみました。
盤はさらに大きくなり、駒台にある駒と予備の駒の大きさが盤上の駒の大きさと一致するようになり、レイアウトはサイトの余白に一致し、すべてにおいて大事なことはスクロールすることなしに画面と一致することです。
その他の機能も追加されました。特に注目すべきはKIFとCSAインポート/エクスポートのフィールドであり、矢印キーを使って盤面の間を行ったり来たりできるようになりました。
AI - Shoginet
Shoginetに関する多くの変更もあり、これはAIの対局や解析に責任を持つのですが、もしあなたがShoginetのインスタンスを実行しているならば、アップデートをお願いします。やねうら王エンジンもまた再構築する必要があります。
タクティクス
解析済の対局はこれからタクティクス盤面に出題可能か自動的にチェックされ、これら盤面はキューに追加されますが、それはshoginetによって制御されます。Shoginetは唯一の解答があるかどうかをチェックします。もしそれが最終的な認証に時間がかかりそうなら別のサーバで実行されます。
これが正しく機能することを確認したいことから、私は生成された最初の数百のタクティクス問題を目視しており、そのため最初のタクティクスが出てくるまでに少々時間がかかるでしょうが、でもやってきます!これによって新しいタクティクスが継続的に追加されることを望んでいます。
加えて自分で出題するオプションも追加しましたので、もし面白いタクティクスの盤面を見つけて他の人に共有したいと思ったら、タクティクスダッシュボードで投稿することができます。これらタクティクスは解析済の対局によるタクティクスと同じ過程を通るので、すぐに現れるわけではないことと、加えて認証が必要となります。私はこれによって新しいタクティクスの十分な源になることを想定はしていませんが、それはまた役に立つかもしれません。もし共有したい将棋タクティクスのより大きなコレクションを持っているならば、GitHubにissueを投稿してください。
AIの強さ
AIレベル1は想定よりも強いため、その強さを少々調整しました。レベル1はFairy-Stockfishとなりますが、これは強さをより適切に制限することができます。以前のレベル1はレベル3に相当し、レベル8はそのままで、その間のレベルは少々強くなる方向にシフトしました。
解析
やねうら王における繰り返しの盤面評価がlishogiで期待する通りに処理されるようになったので、解析における0から+/-31111までの不適切なジャンプが解決されるはずです(詳細)。ローカルのWASMバイナリもまたアップデートされました。
中断対局
実時間の中将棋対局は何時間もかかります。これを一回で向き合って対局が終わるまで期待することは不合理です。これに対する解決策として、対局の「一時中断」と「再開」の機能を追加しました。これらは以下のように機能します:
- 対局者Aが中断を提案する。
- 対局者Bが中断の提案を受け入れる。
- その手番の対局者が封じ手を行う。
- 時計を停止する。
封じ手は対局相手に次の手を知らせず、対局の再開後にのみ指される手です。こうすることによって、双方の対局者が中断後に自分の手番でどの盤面になるかを知ることができなくなります。大事なことは、封じ手を指すことを忘れないことです。というのも指すまで時計は進み続けるからです。
対局を再開するためには、双方の対局者がいて、再開の意思があることを確定させることです。
中断機能は実時間の中将棋のみで最小の持ち時間が15分または30秒の秒読みに設定され、20手以上指した後でないと中断の提案ができないことです。同じオプションを通信将棋の中将棋に加えることを考えており、もしかするとフィードバック次第で本将棋にも追加するかもしれません。
そして覚えていてほしいのは、もし相手が負けていると、対局を再開する意欲が湧いてこないかもしれないことです。中断対局は今のところ残しておきますが、状況次第では3~12ヶ月の期限を設け、その後は放棄対局にするでしょう。
王手将棋
そして新しい変則将棋です。これを説明するのは非常に簡単です:本将棋と同じようですが、相手の玉に王手をかけると勝つのです。
今後の変則将棋
ここに提案された変則将棋のリストがあります。このリストは非常に充実していると思うので、もしここで実装してほしい変則ルールがあれば、それにコメントするか「いいね!」を押してほしい。そうすれば私がどれから取り組むべきか分かります。
とはいえ私は今のところ本将棋と一般的な機能について注目したいと思います。過去半年間で終了した対局の91%を超えるほとんどは本将棋であり、なので新しい変則将棋に取り組むことは楽しいけれど、最も大事なものは本将棋のままです。
駒と盤のテーマ
多くの駒のセットが追加されました。これらを投稿してくれた皆さんに感謝します。
- 中将棋セット - 英月魚龍 - CouchTomato 氏提供 2文字漢字
- 中将棋セット - チェコ - Eventlesstew 氏提供 各駒の動きの矢印付
- 標準駒セット - チェコ - Eventlesstew 氏提供 中将棋のセットと同じだが本将棋を同じ
- 標準駒セット - ピクセル - HansAldiChristian 氏提供 ピクセル化された将棋の駒
- 京都将棋セット - ジョイフル - Rechefiltr-is-Fire 氏提供 本将棋でも利用可能なデザインと同じ
また盤のテーマも追加されました。
- Olekaze 氏提供 Wood alternative
その他の変更
- ローカル評価において、持将棋とするかどうかを選択できるようになりました。ローカル解析で過去の持将棋盤面を許可しているので、そのような対局を解析できるようにすることは理にかなっています
- 倒した最も強いAIレベルがプロフィールページに(これから)表示されるようになりました
- 標準的な駒の種類と数以下のすべての対局がやねうら王で扱えるようになりました
- 研究でのKIF/CSAからインポートした対局の終状態を修正しました
- 特定の局面から作成する対局のリンクを修正しました
- 通信将棋における盤面からのプリムーブを修正しました
- ガリシア語を追加しました ー 翻訳者のみなさまありがとうございます!
- 変則将棋の評価キャッシュを修正しました
- デスクトップ版のFirefoxがこれからCORP「認証」をサポートします。それによりカスタム背景がローカル解析ページでも機能します
- フォーラム記事からビューを削除しました
- 本将棋の標準アイコンを「本」に変更しました
- リーダーボードに受け入れられるレート偏差を引き上げましたので、より早くリーダーボードに載ることが可能となりました
- ここに載せるにはとても多くのCSS変更と、その他小さな修正を加えました
- 何か間違えてない限り気づかないような多くのバックエンドを変更しました
新機能が新しいバグをもたらしたとき、何でもスポットを当ててGitHubに報告してほしい。
次は何?
本当にモバイルアプリが欲しいので、これに取り組むことにしています。
また「beta」タグを次のlishogi.orgタイトルから外す計画もしています。しかしそうする前にGitHubにある現在オープンなままのissueを可能な限り多く解決したいと思います。なのでそうする前に解決しておくべきと思うことは何でも知らせてほしい。
他に外部ソースから対局の配信を作成するオプションを追加し、様々な形式のトーナメントを検討しています。
以上です。
本サイトに寄付してくださるみなさまに本当にありがとう!あなた方によってlishogiは存続することが可能になっています。なので、「あなた」にありがとう!本当に感謝しています!
Wanderer
[Cover image by andsproject]