新しいトーナメント形式とその他

総当たり戦、カスタム管理トーナメント、その他の新しいトーナメント機能、フロントエンドの書き直し、そしてもっと!
みなさん、こんにちは。しばらくぶりですが、さらなるアップデートと共に戻ってきました。それでは新機能を見ていきましょう。
トーナメント
2つの新しい長期間開催フォーマットを追加しましたー 総当たり戦と管理型です。アリーナトーナメント(これまでLishogiで可能であった唯一の形式)とは違い、これらトーナメントは数週間継続でき、参加者間同士で日程を調整し、好きなときにいつでも対局できるようになりました。
総当たり戦形式

総当たり戦のトーナメントはシンプルです。対局者はお互いに挑戦します。参加者は他の参加者と最大で1局対戦します。対局者は勝利すると3ポイント、引き分けだと2ポイント、負けると1ポイントを獲得します。最も多くのポイントを獲得した参加者が優勝です。
より多くの情報はアップデートされた FAQ ページにあります。
管理型トーナメント形式

管理型トーナメントでは、トーナメント主催者のみが対局を作成することが可能であり、また誰と誰を対局させるか、いくつのポイントを与えるか、いつ対局を開始すべきかを提案することができます。
総当たり戦と同様に、対局者は双方で対局を開始する必要があります。
より多くの情報はFAQページにあります。
通信対局
総当たり戦と管理型トーナメントが長期間開催可能であるため、通信対局もサポートする機能を追加しました。リアルタイムのトーナメントとの大きな違いは、一回のトーナメントで2つ以上の通信対局が可能な点です。
対局者の管理
より多くの選択肢がトーナメント主催者に与えられています。トーナメント主催者はこれら新機能を「対局者の管理(Manage Players)」ボタンをクリック、あるいは「トーナメント作成/編集」フォームから見つけることができます。
参加希望(Ask to join)

トーナメント主催者はそのトーナメントに参加を許可する対局者を選ぶことが可能になっています。このオプションを使うには、トーナメント作成時に「参加希望(Ask to join)」にチェックをする必要があります。
参加者のキック
トーナメントの主催者は必要に応じてトーナメントから参加者を除外することができます。トーナメント開始前であればその参加者は完全に除外され、トーナメント開始後は、その対局者は対局のみが一時停止となり、そのスコアは0にセットされます。
参加の制限
トーナメント主催者はトーナメント期間中に参加を締め切るオプション ー ユーザがトーナメントへの参加を止められるー があります。
トーナメント作成前に、参加者の最大数を設定することができます。
プロフェッショナルモード
新しいトーナメントを作成する際に「プロフェッショナルモード」を選ぶことができるようになりました。このモードでは以下の内容が許可されます:
- 駒は盤上のどのマスにでも移動することができる
- 王手をされても駒がハイライトされない
- プリムーブが無効
- 駒の動きが書かれたデザイン駒のセットは利用できない
もし駒を動けない場所に移動したり、王手放置など違法手を指した場合、即座に対局は負けとなります。ミスクリックが簡単に起こるので、注意深く指すようにしましょう。

現在、これはトーナメントと多面指しで有効化されています。APIを使うことによりプロフェッショナルモードで対局を作成することも可能です。将来的に友人戦でも導入する見込みです。
その他トーナメントの変更点
- lishogiの定期開催トーナメントの数を減らしましたー 長期にわたるトーナメントが開催可能となったため、多くのアリーナトーナメントが過剰に感じられるためです。私はYearly(年間), Monthly(月間), Shield(シールド)トーナメントのみを保持することにしました。また将来的にHyperRapidとSuperBlitzトーナメントを除外することを決めました。
しかし、もしこれらトーナメントがすでに作成されていた場合はそれらを削除し、新しいトーナメントが作成されないようにします。
もしも復活させてほしい定期開催トーナメントがあれば、GitHubで教えて下さい。 - トーナメントホームリストを再構成しました
- トーナメント作成フォームをアップデートしました
- 「開催予定トーナメント」リストを追加しました
- 開催の24時間前にトーナメント開催通知機能を追加しました。これにより参加したトーナメントのリマインドを受け取ることができます。
このようなたくさんの必要な変更を実施したため、いくつかバグがあったり、今後生じるかもしれません。これらバグをGitHubで報告してください。そうすれば可能な限り早く修正します。これら新機能について、すべてのバグが直るまで我慢をお願いします。ありがとう!
今後のトーナメントフォーマット予定
将来的に2つのトーナメント方式を導入予定ですー King of the hillとエリミネーション(訳注:通常のトーナメント)。もし希望する形式があれば教えてください。
フロントエンドの書き直し
フロントエンドのコードの大部分をアップデートし、徹底的に見直し、書き直しを行い、そして完全に再構成しました。ほとんどすべてのファイルが何らかの形で変更されています。
おそらくそれら変更のほとんどは気が付かないことでしょうが、もし異常な振る舞いを見つけた場合はGitHubまでお知らせください。
その変更のひとつが、スタイリングをCSS変数に切り替えたことで、カスタムの背景テーマが簡単に作れるようになります。そのため私はこれを追加することに決めました:

その他変更点
- 引き分けはレート変動に影響を与えなくなりました
- 対局における適切なソケットのバージョニングをより厳格化ー 時折生じる同期問題を解決することに役立つはず
- よりきれいなグラフとするためchart.jsに切り替えました(訳注:成績ページに表示されるグラフなどを指す)
- チャットルームを追加しました
- フォーラムとメッセージの埋込機能を改善しました
- 新しい棋譜表記(Yorozuya)を追加しました(訳注:中将棋向け)
- 新しい駒のセット(8 Bit alternative)を追加しました
- 新しい駒のセット(Firi)を追加しました
- 新しい駒のセット(Pencil)を追加しました
- 中将棋における特定の違法手が指せた点を修正しました
- チェックマークが曖昧なため、丸へ変更しました
- いくつかの手で指し手のキーボード入力が機能しない点を修正しました
- 棋譜の本筋(訳注:分岐ではなく通常進行の棋譜)を局面解析のURLを通じて共有できるようにしました
- 通信対局は匿名ユーザが参加不可となりました
- サイト内の将棋captchasについて5五将棋を利用してより簡単にしました
- より多くの文字が翻訳、あるいは翻訳可能となりました
- そして他に多くの変更や修正を、小さいものから大きなものまで、だけどここに上げるには多すぎるほど実施しました。もしこのアップデートでコミットしたすべての変更を見たい場合はここをクリックしてください。
次は何?
shoginetに問題チェック機能が追加されて以降、5000を超える問題が皆さんから発見、あるいは提出されてきました。しばらくこれを先延ばしにしてきていましたが、それらをそろそろ確認し、Lishogiの問題データベースに追加したいと思います。
もうひとつの大きなものはモバイルアプリケーションです。Lishogiを可能な限り、よりモバイルに適するようにし、専用のアプリケーションがLishogiをもっと多くの人々へ、そしてスマートフォンでよりモバイル第一の最高な経験を提供します。アプリケーションのあらかたはすでに完成しており、ロビー、セットアップ、対局、解析は90%ができています。しかし多くの残されている機能がありますー トーナメント、同時対局、研究、エディタなど。

さいごに
現時点でこれがすべてです。考えられる限りすべての末端ケースまですべてを何度もテストを試みましたが、それでも見落としたバグが残されていたり、おそらくはもっと明らかなものもあるでしょう。そのため何か気がついたことがあればGitHubまで報告してほしい。もし改善点や違う点に気がついた場合はー これもまたGitHubでissueを投稿してくださいー それが私が確認できる最も明確な方法です。
Lishogiに支援、あるいは貢献いただいている皆様に感謝を申し上げます。Lishogiはあなた無しでは存在できませんー ありがとうございます!あなたがこのサイトを存続可能にしているのです。
もしまだ寄付しておらず、Lishogiを支援したいのであれば寄付をご検討ください。すべての寄付がこのサイトを継続稼働させ、機能を追加することの手助けとなります。
皆様のサポートに感謝!今後も楽しんでください!
Wanderer