後手は△3二金を保留し、2二銀・3二玉型に組むのが基本形だ。ここから△6五桂速攻を目指す。この局面に至るまでも変化があり、この後も変化があるのだが、まずは狙い筋を紹介する25N-37先手は4八金・2九飛型を目指す駒組みだ26P-75△6五桂の前に7筋の歩を突き捨てる。取れば7筋に歩が利くようになる他に、7六に空間ができる。7六が開くのが地味に大きい27Px7528N-6529S-66銀の逃げ方は6六だけではないが、オーソドックスなのは桂先の銀で▲6六銀だろうか30P-95▲6六銀の変化では9筋を狙うのが△6五桂速攻の基本だ。これは他の形にも通ずると思う31Px9532P-8633Px8634Rx8635P*8736R-81一歩交換してじっと飛車を引いておく。8七まで飛車の利きが通ったことで、8筋の突破を目指せる形になった37K-79▲7九玉は、狙い筋の△7六角を▲8八玉で受けようという意味の手だ37.G-5838.B*76たとえば、▲5八金くらいだとこの角打ちが受けにくくなる39.B*6939.B*8640.P*9841.Lx9842.Rx8643.Px8644.Bx98+40.P*8641.Px8642.Lx9543.Lx9544.B-98+38P*8639Px8640Rx8641P*8742Rx66△8六歩の合わせから飛車切りで一気の攻略を目指す。後手陣は飛車を渡しやすい格好のため、飛車を捨てる豪快な手順をやりやすいのがウリである43Px6644P*7745Nx7746Nx57+これで先手陣は収集がつかない