将棋と弁論術の関係〖ハーバード流説得術〗

将棋と弁論術の関係〖ハーバード流説得術〗
 

アリストテレスは紀元前384年から422を生きた哲学者です。
彼は自らの著書で弁論術を
「どんな場合でもそのそれぞれについて
 可能な説得の方法を見つけ出す能力」として定義しています。
また、説得する際に相手を言い負かすだけの論破は相手を追い込み
逆なでし、なんのメリットも生まれません。
そのため相手の話を聞くことが最もよい説得の方法と言われています。
将棋においても相手の指し手を予測しますよね。
この予測の精度を高めるのが将棋で相手を説得するということです。
ハーバード流説得術のアクティブリスニングは3つの手順から成り立っています。

Step 1:受け止める
Step 2:言い換える
Step 3:質問する

まずは相手の着手を受け止めます。
つまり、局面の状況を確認するということです。
次に、局面の状況を自分の言葉で言い換えます。
例えば相手が自分の駒を取ったとしたら、
「その駒を相手は使いたいのかもしれない」のように説明します。
そして、その説明に対して3つの質問を繰り返して局面の理解を深めていきます。
「なぜ相手はその手を指したのか」
「相手は何をしたいのか」
「どのような手順が予測できるか」

アクティブリスニングは日常生活の人間関係の改善のためにも使えますし、
将棋の理解を深めたり分かりやすく解説できます。
今日から使えるほど手軽ですので、
ぜひ試してみてくださいね。

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