知らないと損する速度計算の心得

「終盤戦での逆転負けが一番悔しい」
「終盤は未知の局面だから不安」
「終盤力を鍛えたいけどなんとなく物足りない」

これらの悩みを払拭すべく、
今回は速度計算の基礎知識を解説します。

速度計算とは、お互いの玉があと何手で詰むかを計算することです。
また、その計算をもとに勝つための方法を考えることです。

手番が回ってくれば必ず詰ますことのできる状況を「必至」と言います。
この必至の形を作って自玉が詰まない状況で勝ちを決めるのが、勝利の方程式となります。
これは相手玉を詰ますのと同じ価値があります。

自分の手番のとき、「条件が同じなら攻める」
「速度で劣っていれば受ける」というセオリーに則ることが基本です。
速度計算を始めるタイミングとしては、2手スキが一つの目安です。
なぜなら、この段階になると局面の状況が煮詰まり、
お互いの攻め筋が分かりやすくなるからです。

まずは、相手玉が詰むかどうかを考えます。
相手玉に詰みがあると分かれば、相手玉を詰まして勝ちです。
相手玉が詰まないときは、自玉に詰めろがかかっているかどうかを考えます。
自玉に詰めろがかかっていなければ相手玉に詰めろをかけます。
自玉に詰めろがかかっていれば自玉の詰めろを解除します。

「必至」は、次にどのように受けても詰みがある状況のことを意味しています。
そのため、自玉が詰まなければ、相手玉に必至をかければ確実に勝てます。

速度計算の本質は、勝つための方法を考えることです。

詰みを意識するのに一番適している勉強方法は「詰将棋」で、
手数が1ケタの詰将棋のいいところは、
実践でも使えそうな詰み筋をたくさん学べるところです。
速度計算に必要な技術は「詰ます技術」「詰ろをかける技術」
「詰めろを解除する技術」の3つです。
詰将棋を解くことでこの3つすべてを高めることができます。

詰将棋しませんか?

最後までお付き合いいただき
ありがとうございました。

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