将棋には必勝法が存在します。
しかし、実際は最善手を知ることはできません。
なぜなら、必勝法を発見するには
膨大な変化を探索しなければならないからです。
すべての変化手順を探索するということは、
宇宙の原子を数え上げていく作業と同じようなものです。
将棋の局面は宇宙に存在する原子の数より遥かに多いのです。
そのため、理論上は必勝法を解明できますが、
人間やAIには発見することは不可能なのです。
人間やAIは必勝法を知りません。
ゆえに、さまざまな戦法の手順を選択しています。
人智を越えた領域に真の正しさがあります。
しかし、それを知らないから、
多様な指し方、多様な価値観を生み出し続けているのです。
将棋の結果は、勝ちか負け、引き分けしかありません。
それだけでは面白みがないでしょう。
勝ち負けを決めるだけならば
ジャンケンでもやっておればいいのです。
将棋を指し続ける意味はプロセスにこそあります。
最善手、
必勝法、
正しい指し手、
真の正しさ、
これを追求しつつ
多様な価値観を包含すること。
これが将棋の醍醐味です。
未来の将棋、将棋の未来
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