これは対個人研究というより角換わりにおいてなぜ45桂が一時猛威を奮ったのかということの確認の為でもある
先手番なら手数が早い分より有利になるのであんまり考えなくていい
先手番獅子舞氏の初手は角道開け
居飛車戦なら横歩取りと角換わり右玉の両方指せるのでそれはそうなるかという話だ
実は獅子舞氏は25歩保留の右玉を指す
だったら38銀と48銀かとも思うが、結局大差ない駒組みに進むならという金上がりなのだろう
後手番としては先手には交換して欲しいのだが、こう待たれてしまうと仕方あるまい
この組み方は確認できた三局ともでこの順序だったので、この手癖は利用するに限る
獅子舞氏は8月にあった対みんちぃあ戦において、少し形は違う(後手が74歩を突かずに42玉を入れた)が37桂までの10手を10秒で指しているのだ
これは序盤はそう指すと染み付いているということであり、こちらからすれば勢いを利用して落とし穴に落とすチャンスでもある……
次の手が66歩なら持久戦になるのだが、ポンポンとはずんで指していると同形だなと錯覚することになる
彼我の陣形の差は、25歩を保留したことにより生じている
つまりこちらは65桂を突っ込める権利を瞬間有しているのだ
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