研究の規模

プロ棋士の世界では研究会という勉強法があります。
これは、複数人で集まって実戦や定跡研究を行います。
自分一人では気がつかないようなこともわかるようでして、
木村一基九段はこうも語っています。
 「人の意見を聞くと、確かに自分では
  気がつかないようなところを教えてくれる面はあるのです。」
では、何人の意見を聞けばよいのでしょうか?
研究会では基本的に偶数人で行うようです。
奇数人だと実戦の時に一人余るので都合が悪いのです。
しかし、どのくらいの規模で行うかについては人それぞれです。
そこで今回は、決断ミスが減り研究の質が高くなる
研究会の参加者人数について解説します。

結論から明かすと、意見を一つにまとめ、
決断を下す場合は2~6人に話を聞くと決断ミスが減少します。
グローバーポップ社による6万人のユーザーを対象に行った調査では、
決断ミスが減る理由について、
より多くの視点を介在することでさまざまなバイアスの影響が
小さくなるからだと指摘しています。
また、相談相手が7人以上になると、意見のまとまりが乏しくなり
相談が決断を惑わせるようになってしまうとも指摘しています。
つまり、研究会では6人以下の意見を聞く。
それも同じ棋風ではなく、攻め将棋、受け将棋、振り飛車党、
居飛車党、オールラウンダーなど、異なるタイプの人と
検討すると選択肢の偏りが減り、質の高い研究になります。

冒頭では、「プロ棋士の世界では」と言いましたが、
プロ棋士だけでなく、アマチュアの方や、
奨励会員、lishogiのユーザーでも使えると思います。
もちろん、lishogiの機能にある、研究でも使えるでしょう。

お断り
 質問ではないですが多くの人の役に立つ
 情報を投稿していきたいと思います
 

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