好調・不調の波を知る方法【シリアルセブン】

よくプロ棋士たちは「調子が優れない」とこぼします。
では、どのように現在のパフォーマンスを把握しているのでしょうか。
それは私は分かりません。しかし、科学的根拠のある方法ならわかります。
それが今回紹介する「シリアルセブン」というテクニックです。
あなたも無理に対局をしていつも勝てていた相手に負けて、
悔しい思いをしたことがあるのではないでしょうか。
ですが、パフォーマンスを把握することが出来るなら、負け戦をすることもありません。

100から7を引き算してみてください。
そして、引いた数字からまた7を引いてください。
これを5回繰り返します。
これはシリアルセブンと呼ばれています。
スムーズに計算できるほど、ワーキングメモリの働きが良い、
つまり、調子が良いといえるのです。
ワーキングメモリとは、情報を利用して作業できるように、
一時的に保存し、情報に優先順位をつけて処理する脳機能のことです。
このワーキングメモリは同時に処理することのできる情報は、
「7±2」だけしかなく、たとえば、将棋を始めたての初心者が
考えることのできる指し手の数は5手、多くても9手しか考えられないのです。
つまり、私生活の悩みを持ち越したまま将棋をすると、
思考できる着手の数が減り弱くなる、不調になるということです。
また、上達速度が速い人はワーキングメモリの働きが良いので、
シリアルセブンを使って「自分は早く強くなれそうだ」ということもわかります。
要するに、才能を知りたいときや、好不調などの自分の状態を知りたければ、
100から7を引いていき引いた数字からまた7を引くことを5回繰り返し、
計算スピードが速ければ好調である、遅ければ不調であると分かるわけです。

対局する前にシリアルセブンを試し、負け戦を避けることもできます。
あなたに勝利を!

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