早指しの特権

「将棋は考えるのが好きな人がするゲーム」
あなたはそう思っていませんか?
プロ棋士は何時間も考えていますが、
決して考えるのが好きだからではないのです。

実は逆に思考時間が長いと楽しさが減ります。
ゲームの魅力は主に「スピード感」と「ニアミス演出」の二つによって決まります。
ニアミス演出とは「もう少しで勝てるところだった!」と思わせ、
モチベーションを引き出す手法のことです。
スピード感は言うまでもないでしょう。
たとえば、初心者の子供同士の対局があります。
子供たちは楽しそうに将棋を指していますよね。
その光景を観察してみると、どちらも早指しであることに気づきます。
初心者は知識がないので判断が出来ません。
その分、一手一手が素早いので
将棋に魅力を感じやすくなります。
つまり、考えると楽しくなくなるのです。

趣味として将棋を楽しむなら、
早指しの方が楽しめます。
将棋は考えるのが好きな人がするのではなくて、
むしろ、考えない人の方が好きになるのです。

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