駒の価値の合理的な考え方 【限界効用逓減の法則】

「限界効用逓減の法則」とは“物事はある限界を超えると満足度が低下する”という現象です。
例えば、攻め駒が多すぎると攻めの威力が減るような現象があります。
また、囲いに使う駒が多すぎるとバランスがとりにくいでしょう。
実際に、穴熊囲いは堅いですが、バランスは悪いのです。
つまり、‟限界を超えると駒の価値が低下する”という法則のことです。

ところで、「四枚の攻めは切れない」という格言を聞いたことはあるでしょうか?
この格言を咀嚼してみますと、次の二つの意味があることがわかります。
第一に、「五枚以上の攻め駒があるならば、捨て駒が成立する。」という意味です。
第二に、「三枚以下ならば、攻め駒を補充する必要がある。」という意味があります。
これらを、「限界効用逓減の法則」によって説明してみましょう。
つまり、‟攻め駒は五枚を超えると効率が悪くなる”と言えるでしょう。

また、拠点を消されないようにする必要があることもわかります。
なぜなら、拠点は一枚目の攻め駒ですので、最も価値が高い駒だからです。
実際に、歩の拠点を消されると、攻めの手掛かりを掴めないですよね。
結局は、「限界効用逓減の法則」は「駒の価値や効率を計算するための法則」ということです。
一枚目の攻め駒は最も価値が高く、二枚目、三枚目と増えていくにつれて、価値や効率が低下していくのです。
この法則を使うと盤上のどこを戦場にすればいいのかもわかりますし、
何より、「この駒を取られたら負けるから、取られないようにしよう」のように
方針をつかみやすくなります。

「限界効用逓減の法則」について、
「こんな使い方もあるよ。」というアイデアがありましたら、
コメントで教えてください!

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