Anthology #1宮殿の庭に「寛容の樹」と呼ばれる大木があります。幹を伸ばします枝を伸ばします宮殿には三代続く王室がありました。初代王は木の幹に蝉の姿を見つけました二代王は木の枝に雀の姿を見つけました三代王は木の枝を伐採いたしました王家はこの三代で終焉を迎えます雀たちは喜びました蝉たちは雀たちのことを理解できませんでした1111